詩は風呂場から生まれる
2005-07-14


半身浴が良いらしい 誰かから
聞いたので早速 浴槽に
座り込むことにした

ぬるま湯で30分
拘束されるというのは
何もなくて 意外と
ついうっかり思い返す
今日のことを
忘れたいので あえて
考えず でも
そういうことは まず無理で
新聞かラジオでもあれば
良かったのだけれど 今さら
まだ温まっていない体を
外気に晒すのは あぶなくて
歯磨きを丁寧にした後
昼間の残滓のなりかけを
薄い湯気の中 捜して
言葉で包んだ


分類:生活詩(勝手称)
製作:2004年1月1日
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